帝国データバンク札幌支店は、「外国人労働者の雇用・採用」に対する道内企業の動向調査結果を発表した。外国人労働者を現在「雇用している」と回答した道内企業は14.4%だった。また、今後「採用を拡大する」企業は16・4%となった。
現在「雇用している」企業の割合は、全国平均(23.7%)を9.3ポイント下回った。「雇用を拡大する」企業の内訳は、現在外国人を雇用しており、さらに採用を拡大する企業が4.5%。現在は雇用していないが、今後新たに採用する企業が11.9%だった。
採用を拡大する企業の業界別では、農・林・水産が25.0%でトップ。これに建設(23.3%)、運輸・倉庫(19.0%)、サービス(18.0%)が続いた。
企業からは「日本人のみの採用により経営を続けていくことは、今後一層厳しくなる。外国人労働者などの雇用を念頭に入れ、事業継続を検討する必要性がある」(専門サービス)、「個人向けのリテール事業では、外国人の雇用がインバウンド(訪日客)のコミュニケーションを円滑にすることにつながる」(投資業)との声が寄せられている。
外国人労働者を雇用する際の課題(複数回答)については、「スキルや語学などの教育」が58.1%で最多。以下、「コミュニケーション」(54.0%)、「継続性・定着」(41.1%)の順となった。
企業からは「扱う商品は専門性が要求されるので外国人の採用は難しい」(繊維・繊維製品・服飾品卸売)、「宗教観や地域性について、ハラスメント対策を既存の従業員に教育・指導する上で、その徹底に不安がある」(建設)との指摘が出ている。
同支店では、外国人の採用を拡大する企業について「農・林・水産、建設、運輸・倉庫といった業界で意欲的な傾向が表れた」と分析。「これらの業界では人手不足が高止まりしている現状を踏まえると、当分野では特に外国人労働者のニーズは強まることが予想される」としている。
調査は2月15~29日に、道内企業1151社を対象に実施。511社から回答を得た(回答率44・4%)。
















