九谷焼の名品を一堂に集めた特別展「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」が29日、苫小牧市美術博物館で開幕した。全国7都市で行われる巡回展の東京に続く2カ所目で、道内では唯一の開催となる。九谷赤絵は現存数が非常に少なく、大規模な展覧会は初めて。8月25日まで。
同館と九谷赤絵全国巡回展開催実行委員会の主催。九谷赤絵は赤、金色の華やかな細密描写が特徴の焼き物で、江戸時代、現在の石川県加賀市で創業した宮本屋窯で大成した。本展では、江戸時代後期の同窯の名工飯田屋八郎右衛門の作品を中心に約200点が並ぶ。
オープニングセレモニーには約60人が出席し、山本俊介副市長が「北海道ではめったに見られない江戸時代の九谷焼をぜひご覧いただければ」とあいさつした。
口径約30センチの鉦鉢(どらばち)や高さ約40センチのヒョウタン形大瓶、茶道で用いられるふた置きなど、絵付けに精緻な技が光る秘蔵品が展示され、来場者を魅了している。
苫小牧和光中3年生の小原愛佳さんは「小さな器にも物語が感じられる。(制作に)どれだけ時間がかかったのか、どんな思いを込めたのかと考えながら見た」と話した。
一般600円、高校・大学生400円、中学生以下は無料。土日、祝日限定で、市美術館友の会による関連グッズ販売も行われている。
















