苫小牧市有明町の苫小牧第一観光ハイヤー(西本厚三社長)は6月27日、50歳以上の乗務員を中心にした「マスターズ会」を市内のホテルで初開催した。業界を支える70代半ばのいわゆる「団塊の世代」の退職が進む中、シニア層の意見を職場環境に反映し、同世代の採用につなげようと企画。関係者約20人がタクシー業界の魅力や仕事のやりがいについて話し合った。
親会社の第一交通産業グループ(北九州市)が職場環境の改善などを目的に、さまざまな意見交換の場を各地で開いており、苫小牧でも昨年10月の「女子会」に続いて開催。社会問題になっているシニア世代の就労、タクシー業界の運転手不足を解決する狙いも込めて開いた。
他業種からの転職経験もある54~67歳の乗務員7人をはじめ、入社予定者・希望者3人、市や道運輸局室蘭運輸支局の関係者が参加。乗務員らは入社のきっかけややりがい、運転手の働き方などの話に花を咲かせたほか、入社予定者らが利用者側の視点も加え、タクシー業界を取り巻く環境について意見を交わした。
参加者は初のマスターズ会を喜び、ドライバー歴2カ月の田中ひろみさん(55)は「(入社予定者に)休みが取りやすいといった魅力を伝えられた」と満足した様子。建設業界から転職し、1年前からドライバーになった田村都代志さん(63)も「お客さんの生の声が聞けて良かった」と話していた。
第一観光ハイヤーは今年4月から、69歳までの未経験者でも入社後に二種免許を取得できる支援制度を設けるなど、シニア層の採用に力を入れている。同社苫小牧営業所の原田義広所長(66)は「さまざまな取り組みはしているが、まだ理解が進んでいない部分もある。きょう出た意見を今後の採用や育成に生かしたい」と話していた。
















