晴海町に危険物倉庫2棟 来月着工 半導体関連の需要に対応 苫小牧埠頭

晴海町に危険物倉庫2棟 来月着工 半導体関連の需要に対応 苫小牧埠頭
新設する危険物倉庫のイメージ図(苫小牧埠頭提供)

 苫小牧市入船町の倉庫・港湾運送業、苫小牧埠頭(海津尚夫社長)は、危険物倉庫2棟を苫小牧港・西港区に近い市内晴海町に新設する。次世代半導体製造ラピダス(東京)の千歳進出により、半導体関連産業が集積することを見込み、化学品の取り扱いも想定して保管能力を拡大。8月にも着工し、2025年中に稼働させる予定で、同社は「地域産業の発展に貢献したい」と話している。

 苫小牧港や新千歳空港に近い物流拠点の利点も生かした事業。常温の「定温倉庫」と温度を約マイナス20度まで下げられる冷凍庫「多温度帯倉庫」の計2棟を、同社港運事業部がある所有地の一部に新設する。

 いずれも消防法などで定められた危険物倉庫で、鉄筋コンクリート造り平屋建て各約950平方メートル。収容能力は、定温倉庫が200~250キロリットル、多温度帯倉庫は100キロリットルを予定。総事業費は非公表。

 同社は主に苫小牧港湾地域で、雑貨や建材などを保管する一般倉庫や、食品用の冷凍冷蔵庫などを運用。危険物倉庫は市内に3棟を保有しているが、いずれも「常温倉庫」だった。温度帯を変更できる「多温度帯倉庫」は初めてになる。

 同社は25年度までの中期経営計画で、危険物取り扱い分野への進出を掲げており、倉庫新設で新たな需要の取り込みを図る。同社のオイルターミナル事業で使う潤滑油や、農薬などの保管を考えているほか、半導体製造に必要な化学品も想定している。

 今後の需要次第では、高圧ガスを保管できる倉庫の新設も検討しており、同社の原幸宏常務取締役は「(苫小牧周辺は)企業立地が加速し、半導体関連産業の集積も期待されている。危険物を専門に扱う倉庫が今後、大事になってくる」と期待している。

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