パリ・パラリンピック(8月)の車いすラグビー日本代表、池崎大輔が4日、苫小牧市役所を表敬訪問した。日本車いすラグビー連盟の田村学理事、日本軽金属苫小牧製造所の栗田勤所長ら社員3人も出席。木村淳副市長はパラリンピックでの活躍を期待し「銅以上のメダルを持ち帰ってほしい」と激励した。
日本軽金属ホールディングスが、2020年から同連盟のオフィシャルパートナーとして契約。同苫小牧製造所も昨年3月、障害者スポーツの普及を目指す理念の一致から池崎と個人スポンサー契約を結んだ。
池崎は函館市出身で「北海道の子供たちにパラスポーツの楽しさを伝えたい」という強い思いを持っており、4、5両日には、苫小牧市社会福祉協議会が市内小学校で展開する「福祉の学習」の講師として授業を行った。
4大会連続で代表に選出された池崎。表敬訪問で「(チームの中心選手として)車いすラグビーを普及させることも使命だと思っている」とした上で「競技や障害のことだけでなく、子供たちが今後さまざまな経験をしていく中で、どう人生を生きていくか、強さを持つかなどを伝えていきたい」と語った。田村理事も「池崎が、障害者スポーツに関わる子供たちや保護者にとって、夢をかな得る光となりえるよう、今後もさまざまな場所で発信していきたい」と話した。
- 「パリで優勝するイメージできている」
池崎大輔(46)が出場するパリ・パラリンピックの車いすラグビー競技には、8カ国が参加する。2組に分かれて予選リーグを行い、各上位2カ国が決勝トーナメントに進出。計4カ国で頂点を競う。予選プールAでドイツ(世界ランキング9位)、アメリカ(同2位)、カナダ(同5位)と対戦する日本(同3位)は、2016年のリオデジャネイロ大会、21年の東京大会と2大会連続で銅メダルを獲得している。
パリ・パラリンピックに向け、池崎はプレーの細かな部分の確認や精度を上げるなど調整を進めている。「ゲームをコントロールする役割もあるし、ハイポインターとして突破力も必要。残りの期間で自信を付け、期待を力に変えていきたい」と力を込める。
「4年に1度の大会で毎回出場が約束されているわけではない。若い選手も育ってきているし、年齢的にも特別な思いがある」と話し、「(日本が)世界一になる力はある。心技体で一番大事なのは『心』。パリで優勝するストーリーはイメージできているので積み上げてきたものを全て出し切るだけ」と意気込みを語った。

















