苫小牧の少年野球チーム飛翔スワローズが北海道チャンピオンシップ協会主催の88チームが出場したC―1トーナメントで快進撃した。6連勝を収めて今月下旬までに札幌で行われる決勝に進んだ。既に、大会上位に出場権が与えられる第13回龍馬旗争奪西日本小学生野球大会(高知県、7月26日開幕)切符も初めて勝ち取り、ますます士気が高まっている。
龍馬旗―は全国60チームが集う夏のビッグトーナメント。道内110チームで構成される同協会には市内から飛翔を含めた6チームが加盟中。単独や代表選抜で出場する全国大会につながる道予選を運営している。
飛翔は4月下旬から参戦してきたC―1トーナメントで、初戦の小樽中央JBCを9―1で下した後、11―0みゆきフェニックス(静内)、11―2忠和サンダース(旭川)、11―1三笠スピリッツと対戦相手を次々と圧倒。準々決勝の天塩タイガースを11―0で下した後、準決勝では北発寒ファイヤーズを5―0で退けて決勝に進出している。
準決勝では投手として完封勝利を果たした佐藤柊真(明野小6年)は龍馬旗への意気込みを「道代表として自覚を持ち、一試合一試合を大切にしたい」と語る。今シーズンはつながる打線がチームの持ち味になり、「飛翔らしく打ち勝つ野球を目指します」と挑戦心をかき立てる。
今シーズンの飛翔は今季の市長旗大会優勝をはじめ、主要市内4大会で栄冠を手にしてきた。投手は主戦の佐藤柊と抑えの西田成柳が役割を果たすほか、野手から回れる中継ぎ陣が多彩。攻めでは山口雄樹、日下陽向、西田を中軸に据える打線が向井拡充監督は「打球の角度、速さ、飛距離にこわだった練習で力を付けた」と振り返る。
C―1トーナメント決勝は札幌オールブラックスと札幌での試合が決定した。すでに先月行われた全日本学童軟式野球南北海道大会では「優勝の岩見沢学童クラブには7―12と競り負けた悔しさをこれから晴らしてきたい」と向井監督。「高知県では酷暑の中での野球になると思うが、父母の協力を得て選手が万全の状態で大会最終日まで挑めるようにしたい」。培った実力を四国遠征へ持ち込む構えだ。














