第22回苫小牧民報旗争奪少年野球大会最終日は13日、晴天の市少年野球場で決勝が行われ、飛翔スワローズが新生台イーグルスを9―2の五回コールドで下して8大会ぶり3度目の優勝を飾った。
準決勝で飛翔スワローズは7―0でときわ澄川ライオンズ、新生台イーグルスは13―1で大成フェニックスをそれぞれ五回コールドで下していた。
決勝では飛翔が一回に打者9人の猛攻で4点を奪い、追加点の後、五回にも駄目押しの3点を奪った。新生台は一回に内野ゴロで1点先制。五回にも1点を挙げたが反撃を断たれた。
閉会式では第14回大会以来の優勝旗が飛翔に手渡され、準優勝のトロフィーが新生台に贈られた。苫小牧民報社の鈴木知之社長はあいさつで「今大会で発見したこと、いい点や悪い点を点検して次の試合に生かして」と呼び掛けた。大会は苫小牧民報社主催、苫小牧市スポーツ協会後援。
▽決勝
新生台イーグルス
10001 -2
41013x-9
飛翔スワローズ
(五回コールド)
(新)児島、熊谷―熊谷―児島
(飛)関澤―日下
🉂西田2、佐藤柊(飛)
▽準決勝
新生台イーグルス
40207-13
01000-1
大成フェニックス
(五回コールド)
(新)熊谷、斉藤、小川―児島、熊谷
(大)小川、西村統、紺野―西村統、小川
🉀上野遥、児島(新)
🉁熊谷(新)
🉂熊谷(新)
ときわ澄川ライオンズ
00000 ―0
03121x―7
飛翔スワローズ
(五回コールド)
(と)井上流、布施、桑原―土門、井上流
(飛)佐藤柊、泉―日下
🉁西田(飛)
-飛翔、全国出場前に強化へ
飛翔スワローズが2連覇達成の第14回以来8大会ぶりに苫小牧民報旗を手にした。今季は市内主要大会で優勝が続き、道内予選上位に与えられた高知県開催の全国級大会が下旬に控えるが、向井監督は「走者を進めてからどう得点していくかなど、課題を詰めていく」と気を引き締めていた。
決勝では、立ち上がりから先行の展開に持ち込みながら、無死や1死から走者を置いての攻撃で、畳み掛けられなかったことを監督は反省。これから続く、道チャンピオンシップ協会主催の道内チームによるC―1トーナメント頂上決戦や高知県遠征をにらんで「うまくいったこと、うまくいかなかったことを踏まえて強化したい」との考えだ。
主軸投手ながら決勝では1番打者、三塁守備に専念した主将の佐藤柊は「一回はみんなで4得点して逆転できた」と手応えを挙げつつも「全体的には打ち勝つ飛翔の野球ができなかった」と語った。「これからもっと、うちのチームらしい試合をやりたい」と意気込んでいた。
-新生台、決勝進出を糧に
新生台イーグルスは一回に内野ゴロで1点先制したものの、飛翔の反撃に遭って逆転され、突き放された。それでも伊藤監督はメンバーの健闘を褒め、「決勝に来れたことが良かった」と今大会の進撃を今季これからのチームの糧とする構え。「勝つつもりで飛翔に本気でぶつかった。ピンチをしのぐ場面もあり、練習してきたことを結果にした」と守備の要所の踏ん張りに太鼓判を押した。一回先頭で左前打して後に生還し、先発も務めた児島は「全力を出し切った。みんなで協力し合えたことが良かったです」とすがすがしかった。

















