安平川からPFAS 上流に上水道の取水地点 道が水質調査

安平川からPFAS 上流に上水道の取水地点 道が水質調査
安平川からPFASが検出されたと発表した道幹部=16日、道庁

 道は16日、苫小牧市の苫小牧地区工業用水道(苫小牧工水)第2施設の取水地点の安平川から、国の飲用水の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム、ナノは10億分の1)を超えるPFAS(ピーファス、有機フッ素化合物)が検出されたと発表した。取水地点の安平川上流には、安平町の上水道の取水ポイント(3カ所の浄水場)があるため同日、道と同町はPFASの水質調査を計11カ所で開始した。

 発がん性が指摘されるPFASが、道内で暫定目標値を超えたのは初めて。苫小牧工水第2施設は、千歳市で次世代半導体工場を建設中のラピダス(東京)が2027年からの量産化に使う工業用水を提供する。この提供を前に道は今月3日、苫小牧工水第2施設を含む道企業局が管理する道内4カ所の工業用水道施設を対象に、初めてPFASの水質調査を実施した。

 国の飲用水の暫定目標値は、PFASの一種のPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の合計値で1リットル当たり50ナノグラム。第2施設の調査では、浄水前の安平川の原水から同59ナノグラム、浄水後の水から同61ナノグラムがそれぞれ検出された。

 第2施設で浄水後の水は現在、苫小牧市などの企業24社に工業用水として供給されているが、飲用されていない。工業用水はPFASに関して国の水質基準値が設定されていないため、道は「工業用水としての利用には支障がない」としている。

 一方、第2施設より約11~28キロ上流には、安平町の浄水場が計3カ所(北進、追分本町、追分旭浄水場)あり、町内全4061世帯(6月末時点)に飲用水を提供している。このため、道と同町は16日、3浄水場を含む計11カ所(安平町3カ所、道8カ所)でPFASの水質調査を実施した。結果は約1週間後に判明する見通しという。

 道は「まずは原因を特定することから始めたい」と説明。水質調査により原因が特定された場合は「道民の安心・安全を確保するため、同様の原因を有すると思われる河川についても調査を実施する」との姿勢だ。

 道は16日、関係部局の課長級で構成する「連絡会議」を庁内に設置した。今後の調査やモニタリングの情報共有などに、連携して取り組む構えだ。

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