直木賞作家の桜木紫乃さんトークライブで語る 苫小牧

直木賞作家の桜木紫乃さんトークライブで語る 苫小牧
自身のサイン本などを懸けて観客とじゃんけんする桜木さん(左)と大津さん

 釧路市出身の直木賞作家桜木紫乃さんを迎えたトークライブが20日、苫小牧市文化交流センターで開かれた。市民ら約320人が参加。桜木さんはフリーアナウンサー大津洋子さんとの息の合った掛け合いで客席を楽しませながら、演題の笑いながら生きるためのヒントを伝えた。

 苫小牧家庭生活カウンセリング協会の設立30周年記念事業。子育てや家族、作品への思いなど大津さんからの幅広い質問に、桜木さんが回答するスタイルで繰り広げられた。

 桜木さんは、食卓でわが子が披露する笑い話が心から面白いと思ったら100円支払うルールを作ったエピソードに触れ、「子どもも真剣だった。社会に出た時、窮地を乗り切るにはその場に合わせた笑いが必要だと考えれば、いい訓練だった」と振り返った。

 また、自作について、空の描写が多いのは登場人物の心情を託す狙いだと明かし、「景色を書けないと、小説は難しいと思っている。ただ、今は会話の多い作品が増え、小説の書き方も変わってきた」と述べた。

 客席からの「自分の考え方や人生を変えた人は」との質問には「なぜか、夫。夫のような人間になりたいと思って結婚した。この人から学びたい、と思った」などと夫婦仲のむつまじさを垣間見せ、拍手が響く場面もあった。

 美園町の山田久美子さん(78)は「桜木さんの小説のおかげで、本を読むのが大好きになった。とても気さくな方と感じた。きょうは家庭の話も聞けて良かった」と喜んだ。

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