高2 山本、中1 木山2連覇 塚本道場勢躍動 5人入賞 グランドチャンピオン決定戦全日本 空 手

高2 山本、中1 木山2連覇 塚本道場勢躍動 5人入賞
グランドチャンピオン決定戦全日本 空 手
活躍した塚本道場メンバー。(左から)塚本悠、山本、木山、塚本大、岡部=今月、沼ノ端コミュニティセンター

 空手極真会館主催の第29回グランドチャンピオン決定戦全日本少年少女選手権(6月22、23両日、大阪府立体育館)で苫小牧の優至会塚本道場(塚本鉄兵代表)所属選手が躍動した。男子無差別の高校2・3年生の部で山本悠世、中学1年生の部ではウトナイ中1年の木山耀太が2連覇。同じく軽量級中学3年生の部で塚本悠剛、同1年の部では塚本大剛兄弟が各学年の部で共に準優勝し、小学6年生無差別の部では岡部優輝が3位となった。10代の生徒、児童の快進撃が道場に活気をもたらした。

 厚真高2年の山本は22人出場の部門で前回制した高校1年男子重量級の部から2・3年の部に移行してなおも頂点に立った。「プレッシャーをはねのけられた」と手応えを語った。「体力面が課題と思っていたけれど、ところどころ抜いてリラックスして戦えた」と言う。

 決勝の対戦相手は「技の数を多く出してきた」と振り返り、身長184センチ、体重113キロの恵まれた体格を生かし、「自分は技を大きく見せることを心掛けた」。審判5人の判定で4―0の山本と引き分け1人となり、狙いは的中。「これからの大会に向けて体力づくりをしていく」と意気込む。

 苫小牧ウトナイ中1年の木山は19人のトーナメントを駆け上がって小学生の部門に続く2連覇だった。大会前に腰を痛めて稽古を休む期間があった。「体力に不安があったけれど、道場の仲間の試合を見ながら闘志を高めた」と言う。

 試合では「道場のみんなが僕を応援してくれたのを感じた」と話す。力を出し切った決勝も「練習した胸への突きや下段蹴りを出せた」のが勝因となった。「これからも行けるところまで勝ち進みたい」と部門の王者を防衛していくつもりだ。

 苫小牧青翔中3年の塚本は出場者24人の中で存在感を示した。「2年ぶりに出場権が取れて挑んだ。準優勝で結果に悔しさは残るけれど、大会まで練習してくれた先輩や先生たちに感謝したい」と語る。「自分は軽量級での勝負が続くから、技の手数を出していけるよう努力したい」と今後の稽古のポイントを絞る。

 同1年の塚本は38人出場のトーナメントに臨み、「決勝へ行けて6試合戦えたのはうれしかった」と素直だ。「スポットライトを浴びて、名前の場内アナウンスがあって最高だった」と振り返る。決勝では相手の圧に押されてしまった点を反省し、「これからはいつ当たっても、対等に試合がしたい」と全国の同学年ライバルとの戦いを乗り切る構え。

 鵡川中央小6年の岡部は出場20人の中で準決勝へ進み、3位の結果に「うれしさと悔しさ半々の気持ちです」と話した。「準決勝で左の下段蹴りをもっと使えれば、と思う」と悔やむが教訓は得た。「これからは冷静に戦って、次の全日本では優勝したい」と克己心を高めていた。

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