3年前に手が届かなかったメダルを、松山らしいプレーでつかんだ。「(前回の)悔しさはあるけど、それをいつまでも考えているようではプロゴルファーとしてやっていけない」。常に目の前の試合に向き合い続けた結果、輝かしい戦歴に五輪のゴルフで日本男子初となる快挙が加わった。
初日に63をマークするロケットスタート。2日目は最終18番でピンチの連続があったが、首位タイで踏みとどまる。さらに崩れかけたのが第3ラウンドで、強風で苦しみ、パットがわずかに外れていら立ちをあらわにする場面もあった。その中で何とかパープレーでしのいで金メダル圏内にとどまった。
丸山茂樹監督は「普通の人だったら5オーバーぐらいいっている。最終日につなげられるところが松山英樹」と感心した。
米ツアーを目指す日本選手の多くが背中を追ってくる。なかなか同じ舞台に来られない若手にもどかしさを口にすることもある松山。五輪の舞台でも、一緒に戦った中島をはじめとする後輩たちを鼓舞するように結果を出してみせた。

















