被爆者の詩に聞き入る 苫小牧の市民団体が朗読会

被爆者の詩に聞き入る 苫小牧の市民団体が朗読会
被爆した子どもの作文を読み上げる南高校演劇部の部員ら

 苫小牧の市民団体ヒロシマ・ナガサキを語り継ぐ会(舘崎やよい代表)は「広島原爆の日」の6日、市内糸井の三星本店ハスカップホールで、被爆者がつづった詩や作文の朗読会を開いた。市民ら約60人が来場し、朗読に耳を傾けながら非核平和の祈りを新たにした。

 「あの日を忘れない」と銘打ち、毎年8月に開いている。29回目の今年は同会のメンバー10人と苫小牧南高校演劇部の部員10人、市民劇団「C.A.W(カウ)」の渡辺幸輝さんが出演した。

 高校生らは長崎で被爆した子どもの作文を読んだ。猫をかわいがったり、家族団らんの時を過ごしたりと、戦時下でも営まれていた日常生活が、原爆によって突如として奪われてしまった哀しみを朗読で表現。「繰り返してはならない」と強く訴えた2019年8月の長崎平和宣言の一部も、渡辺さんと共に読み上げた。

 同会のメンバーらは峠三吉や栗原貞子など、広島の被爆者の詩を朗読。胎内被爆の影響で生後間もなく死去したわが子への尽きることない愛や、理不尽に大勢の命を奪った核兵器への怒りを込めた大平数子の「慟哭(どうこく)」が読まれると、来場者は身じろぎもせず、じっと聞き入った。

 澄川町の鴻江茂さん(88)は「戦前に生まれた者として、戦争を繰り返してはいけないと伝えていく責任を感じている。改めてその思いを強くした」と語った。新中野町の主婦(68)は「被爆2世の友人がおり、自分にも何かできないか考えていた。今後は同会の活動も手伝うことができれば」と話した。

 朗読を披露した南高校演劇部の柏木瑞紀部長(2年)は「作文を書いた子のように、小さい子どもが怖くてつらい思いをすることは二度とあってはいけないと思う。このことを忘れず心に刻んで生きていきたい」と力を込めた。

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