風力発電建設中止を要望 ネイチャー研究会 市に署名提出

風力発電建設中止を要望 ネイチャー研究会 市に署名提出
署名を提出する小山内会長(左から2人目)ら

 野鳥観察や自然保護を啓発するむかわ町の自然活動団体「ネイチャー研究会inむかわ」(小山内恵子会長)は6日、大阪ガスのグループ企業が苫小牧市と厚真町浜厚真地区にまたがって計画する風力発電施設の建設について、中止を求める署名9503筆を市に提出した。小山内会長は「自然は一度失われたら二度と元に戻ることはない。未来の子どもたちのために豊かな自然を残していきたい」と訴えた。

 署名活動は5月15日~7月26日に行い、日本野鳥の会や自然保護団体などが賛同し、実筆2201筆、オンライン署名7302筆が集まった。小山内会長ら6人が市役所を訪れ、山本俊介副市長に署名を手渡した。

 浜厚真地区の湿地ではタンチョウが生息しており、小山内会長は「絶滅危惧類のチュウヒなどの営巣をはじめ、230種類以上の鳥類が確認されている自然豊かで生物の多様性が高い場所」と指摘。建設計画地が浜厚真の湿地に近いことも挙げ、「営巣地の喪失やバードストライク、渡り鳥のルートの障壁になる」と懸念を伝えた。

 山本副市長は「現時点で賛成、反対はお答えできない」と前置きした上で、「市としても準備書を詳細に吟味し、環境、動植物、市民生活への影響がみられた場合には、同社の対応、計画の変更を提出したいと考えている」と理解を求めた。

 風力発電設備は、大阪ガスの関連会社「Daigasガスアンドパワーソリューション」(大阪市)が苫小牧、厚真にまたがる海岸沿いに風車10基を設置する計画で、最大出力は3万4390キロワットを予定。2026年3月ごろに着工し、28年4月の運転開始を予定している。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る