三浦 充実の2大会連続入賞

三浦 充実の2大会連続入賞
男子3000メートル障害決勝、力走する三浦龍司(上)=7日、サンドニ(時事)

 各選手の思惑が交錯し、ペースは乱高下。男子3000メートル障害の魅力が詰まった決勝で、三浦が8位に食い込んだ。「走っていて、すごく楽しかったレース」。個人トラック種目の日本勢では初の2大会連続入賞を果たし、充実の表情だった。

 序盤はハイペースで進み、途中から集団が凝縮。外国勢の揺さぶりに対し、臨機応変に位置取りを変えた。「決してリズムを崩すことなく進めていた。走りとしてはうまかった」。ラスト1周で後方からスパート。世界記録保持者のギルマ(エチオピア)が転倒する波乱も起こる中で入賞は確保し、「今年のレースの中で一番、足がさえていた」と自賛した。

 順大2年で迎えた東京五輪で7位に入り、昨夏の世界選手権は6位。この種目で日本の第一人者としての地位を築き、「天職」とも表現する。積み重ねてきた海外転戦の経験を生かし、きっちりピークを大舞台に合わせ、ライバルと渡り合える走りができた。

 目標はメダル獲得と公言していただけに悔しさも残り、「もっと上位で勝負できる選手に」との向上心も募る。来年の世界選手権東京大会は「大きなチャンスと捉えてやっていきたい」。まだ22歳の日本記録保持者は、さらなる飛躍を誓った。

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