陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花の一問一答は次の通り。

　―金メダルの感想は。

　すごくメダルが重く感じる。今季は自分の中でしっくりくるものが全然なかった。パリに来てからもこの状態で勝負ができるのか不安があったが、そこから解放された。

　―１投目で６５メートル超。

　１投目に６５メートル投げられたなら、最後は７０メートルのイメージがあった。自己ベスト（６７メートル３８）ぐらいは投げられたんじゃないかなと思う。

　―昨年の世界選手権制覇に続く優勝。

　目指している試合で勝つのはそう簡単ではないので、すごくうれしい。それでも満足できない理由があるのはとても幸せ。

　―セケラック・コーチとどんな話を。

　私が世界で一番だと言ってくれた。

　―東京五輪からの３年間を振り返って。

　東京五輪でけがをして、一から見詰め直すきっかけになった。同じことは絶対にやりたくないと思って３年間準備してきた。いい結果がついてきても満足できないことが分かったので、もっと上を目指して頑張りたい。

　―次の夢は。

　７０メートルを投げたい。

　―思い描いていた通りの大会になったか。

　一つ心残りがあるとすれば、名言を残せなかったこと。世界中の人々がスタジアムに集まった中で競技をできたことは幸せだった。