日本書道研究会の総合展 啓心社2人が最高賞 苫小牧

成田優香さん

 日本書道研究会(札幌)主催の第38回総合展で、書道啓心社(事務局苫小牧市、沖田啓峰代表)に所属する苫小牧工業高等専門学校2年生の成田優香さん(17)=同市在住=が学生部で、朝妻瑤泉さん(41)=日高町在住=が一般部でそれぞれ最高賞の日本書道研究会賞に輝いた。2人は家族や指導者らの支えで得られた栄誉に喜びもひとしおで、一層の精進を誓う。

 年1回の公募展で、今年は高校生以下の学生部に676点、一般部に180点の出品があった。

 成田さんは小学5年生の時、同展の特別賞のうち、7位に当たる毎日新聞社賞を獲得した時から最高賞を取るのが一つの目標だった。高校生になり、課題が臨書となってからは「筆一つとっても扱い方が変わり、慣れるのに苦労した」と振り返る。とにかく書いて、講師の助言を聴き、地道に練習を重ねてきたという。

 受賞作は、古典「枯樹賊」から「巣鴛臨風亭」(縦33センチ、横24・5センチ、半紙)。出品に当たり、「文字のバランスなどを意識し、数百枚書いた」と話す。

 講師の鈴木紅藍啓心社事務局長は「練習量が本当にすごい。自分が納得いくまで、とことん書に向き合う姿勢が素晴らしい」と高く評価する。

     ◇

 啓心社富川教室(日高町)に8歳の長女と通う朝妻さんは、昨年の同展で最高賞に次ぐ道知事賞を受けた。「さらに上を」との思いを強くし、仕事や家事の合間に練習時間を捻出。約1カ月かけ、異なる4種類の古典を手本に計100点以上を書き上げ、出品作を厳選したという。

 今回受賞した古典「集字聖教序」からの「況乎人倫有識不緣慶而求慶方冀兹經」(縦136センチ、横35センチ、半切)は「筆があまり早くならないようにし、線の柔らかさも意識した」と語る。講師の菅原章峯師範は「向上心が強く、努力家。勉強の成果を書に取り入れている」とたたえる。

 「同世代の人たちにとても刺激を受けている。たくさん練習し、もっとうまくなりたい」と成田さん。朝妻さんは「子どもたちに頑張れば、結果が出ると伝えたかった。これからもできる限り、書道を続けたい」と力を込めた。

 2人の受賞作を含めた展覧会が5~9日、札幌市中央区の札幌市民ギャラリーで開かれている。入場無料。7日は休館日。

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