苫小牧市消防本部と王子総合病院は5日、大規模災害に備えた合同訓練を中央公園と同院で行った。救急隊員や消防団員、医師、看護師ら約300人が参加。多数のけが人が発生することを想定し、負傷者の搬送やトリアージ(優先度の選別)などを繰り広げた。
同院は国指定災害拠点病院で、多数の傷病者が発生する災害時に備え、2005年から市消防本部と大規模訓練を実施している。今年の訓練は、胆振中東部を震源とする震度5強の直下型地震が発生し、市内全域が停電する中で負傷者約80人が出る想定で行った。
中央公園では住宅倒壊や交通事故の現場を、同院では負傷者役が玄関に殺到する場面を再現。負傷者役は特殊メークを施し、顔が土気色になったり、腕にあざがあったりとさまざま。訓練をより実践的で臨場感ある内容にしようと細部までこだわった。
さらに負傷者役は「転んでけがをした」「たんすの下敷きになった」など一人一人に細かい設定がある一方、詳細な内容を事前に伝えないブラインド型で展開。救急隊員らは容体を見定め、「重症は赤色」など3段階に分類しながら、治療の優先順位や搬送先などをてきぱきと指示した。
同院の災害派遣医療チーム(DMAT)と消防が連携してトリアージするなど有事さながらの動きを確認。市消防署の小野寺通副署長は「練度は年々上がっている」としつつ、「いつ起こるか分からない災害に向けて反復が重要」と気持ちを新たにした。
















