投票率の行方各党ら注視 論点明確化で上昇傾向 道選管実施本部設置

15日公示へ向け設置された候補者用ポスター掲示場=9日、札幌市中央区

 衆院が9日午後に解散され、15日公示の総選挙(27日投開票)へ向け、道内の各政党・陣営とも事実上の選挙戦に突入した。小選挙区比例代表並立制が導入されて以降、今回が通算10回目の選挙戦。道内では、争点が明確で激戦区が増えれば投票率がはね上がる傾向にあり、各陣営では投票率の行方を注視している。一方、道選挙管理委員会(石塚正寛委員長)は9日夕に衆院選実施本部を道庁内に立ち上げ、投票率アップへ向けた啓発活動などを本格的に始動させた。

 道内では小選挙区制で初めて実施された1996年10月の投票率は61.38%でスタート。2000年6月が65.50%、03年11月は62.97%と3回目までは60%台で推移した。

 投票率が一気に上昇したのは、小泉政権時代の「郵政民営化」を最大の争点とした05年9月の選挙で、71.05%まではね上がった。さらに全国で「政権交代」の強い風が吹き、自民党が下野して旧民主党政権が誕生した09年8月の選挙は、小選挙区制では最高の73.65%を記録した。

 だが、自民党が政権を奪還した12年12月の選挙は逆に58.73%まで下降。安倍政権時代の14年12月の選挙も56.35%と2回連続で60%を割り込んだ。

 旧民進党が立憲民主党と希望の党に分裂した前々回(17年10月)は若干上昇して、60.30%と再び60%台へ回復。岸田政権誕生後に早期解散され、コロナ禍で行われた前回(21年10月)は58.79%と再び60%を割っている。

 今回は首相就任から戦後最短で行われる解散・総選挙。自民党派閥の裏金事件による政治とカネの問題を最大の争点に、超短期決戦で行われる。各陣営からは「自民支持者が選挙に行かず、投票率は逆に低いのでは」「政治とカネの問題の関心は高い。政治改革、政治の信頼回復に向け、投票率は60%は超えるのでは」との声が交錯する。

 衆院選実施本部を設置した道選管の石塚委員長は「特に最近の選挙で投票率が低い10代、20代、30代の若年層に対し、投票への参加を積極的に呼び掛けていきたい」との姿勢だ。

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