サッカーの第20回全道社会人選抜選手権大会(9月16日まで2日間、旭川市カムイの杜公園多目的広場)で苫小牧地区選抜が6年ぶり3度目の優勝を遂げた。予選リーグ2勝で決勝へ進み、札幌地区選抜を接戦の末2―1でかわして栄冠を手にした。苫小牧地区リーグ1部で激闘を繰り広げた各チームから選ばれたメンバーが短期決戦に結束。佐藤盟(ちかい)監督(リベルタアルマ監督)は「集まった選手たちが、互いのプレーに感謝し合っていた」と”旭川の歓喜”を振り返る。
大会には道内の各地区選抜6チームが出場した。苫小牧は予選のA組初戦で室蘭に8―1(4―0、4―1)で大勝した後、オホーツクを3-1(2―0、1―1)で退けた。十勝、旭川を制してB組優勝の札幌との決勝に臨み、前半は1―1、後半に残り10分で秋山尊(渡部リバーサイド)が決め、1点勝ち越したまま、反撃を抑えた。「(秋山の)素晴らしいシュートが決まった」と佐藤監督は当時を回顧。「ありがたかった」と喜びをよみがえらせた。
苫小牧地区社会人リーグ1部は8月までに第7節を繰り広げ、大混戦の末、渡部工業リバーサイドが優勝している。構成チームから今大会に向けた出場メンバーが抜擢された。「メンバーはコミュニケーション能力の高さを考えて選んでいた」と佐藤監督。和田聖也スタッフ(TM97監督)も「今シーズンの苫小牧地区社会人1部リーグは終盤時点でどのチームにも優勝可能性が生まれて接戦が多く盛り上がった。そういう点で選抜は若い世代構成ながら底上げされていたと思う」と語った。
DFの佐藤駿来(TM97)は「さまざまなチームから選手が集まってきたけれど、同じ目標に向かっていけた。決勝は万全な状態で迎えられた」と語る。昨年までの苫小牧地区リーグ選抜は今年から上部の道南ブロックリーグに昇格して戦ってきた元1部の苫小牧市役所メンバーが支えた。「市役所勢がいなくなり、今年はレベルが落ちたと言われたくなかった」との思いがあった。各地区選抜が集いプライドを懸けるこの大会で「今回たまたまだったと思われないように戦いたい」と連覇へ意気込む。
今回出場の苫小牧以外のチームには、地区リーグの上位に当たる各地域ブロックリーグ登録選手も見られ、強豪ぞろい。苫小牧地区社会人サッカー連盟の江川博会長は「うちの地区リーグの選手に選抜で他地区と対戦することで、自分たちのレベルアップを図ってもらいたかったので、毎年地区リーグからの編成で大会に臨んでいる。過密な日程と遠隔地での試合とで大変なことを乗り切ってくれた」と大戦果をたたえている。
―苫小牧地区選抜メンバー
GK 白崎遥希 FC HERBONOS
羽山諒 静内FC
DF 丹野来希 串と肴 まる人
山本駿 FC HERBONOS
坂本柊 リベルタアルマ
竹田慈元 蹴球少年
荒木陸 FC HERBONOS
佐藤駿来 TM97
MF 古俣伽委人 リベルタアルマ
芦屋虎 渡部リバーサイド
岩瀬大河 静内FC
平塚友啓 渡部リバーサイド
岩淵元生 リベルタアルマ
工藤優斗 静内FC
徳竹優太 苫小牧港開発
赤松陸来 渡部リバーサイド
赤松青空 串と肴 まる人
後藤翔也 渡部リバーサイド
鈴木翔 FC HERBONOS
FW 秋山尊 渡部リバーサイド
小林蓮 静内FC
伴恒輝 串と肴 まる人

















