２００８年の北京五輪水泳競技銅メダリストの佐藤久佳さん（苫小牧啓北中出身）による水泳教室が１３日、苫小牧市北栄町のアブロス沼ノ端スポーツセンターで開かれた。市内の小中学生約４０人が参加し、水泳の実技指導を受けた。

　佐藤さんは肩甲骨の動きをポイントに上げ「大きく動かし、柔らかくすることで腕も大きく動かすことができるようになる」と指南。参加者たちは足でこがず両足の間にビート板を挟み、腕を回す際、ビート板に触れるように泳いで体の動きを確認し、指導に耳を傾けながら水泳を楽しんだ。

　教室は著名な元アスリートが指導や講演を通じて市民に夢と希望を与え、運動能力の向上を目的とした市のスポーツマスター事業の一環。佐藤さんは北京五輪男子４００メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得したほか、世界競泳４００メートルメドレーリレー優勝（０７年）、日本選手権１００メートル自由形優勝（０８年）などの競技歴も持つ。