障害児や医療的ケアを必要とする子どもとその家族向けのミュージカル公演が20、21の両日、苫小牧市内で開催される。劇団四季や宝塚歌劇団などの出身俳優でつくる「NPO法人心魂(こころだま)プロジェクト」(横浜市)の全国ツアーの一環で、市内のNPO法人テレサの丘の誘致で実現。20日は午後1時から市福祉ふれあいセンターで公演し、市内の障害児と家族に広く公開する。入場無料だが事前申し込みが必要。
「心魂」は国内外の小児病棟や障害児施設、特別支援学校などを巡り、劇場に行くことが難しい障害児や難病の子どもたちに生のステージを届けている。苫小牧でも昨年7月、テレサの丘の働き掛けで初の公演を実施。今年も同法人が寄付や助成金などを活用し、2日間の公演を企画した。
21日は、同法人が運営する通所支援施設で関係者向けに行い、施設に通う子どもやきょうだいも出演する。演じるパフォーマンスは、深く傷つき、ふさぎこんでしまった出演俳優の「いぶちゃん」こと加藤伊吹さんを元気づける―という内容。
本番に向けた9日のワークショップには2~17歳の13人が参加し、心魂の共同代表の寺田真実さん、有永美奈子さんら4人の俳優と一緒に、いぶちゃんに元気を届ける方法を考えた。応援しているアーティストを思い浮かべて頬づえをつくポーズを取ったり、元気いっぱいの振り付けをしたりと多様な表現が広がり、会場は大盛り上がりに。最後は音楽に合わせて動きを確認し、本番に向けて心を一つにした。
昨年の公演をきっかけに心魂キッズ団に入団し、オンラインで歌のレッスンなどを受けてきた石森史弥君(ウトナイ小6年)は、本番で歌や掛け声を担当することになり、「きょうはすごく楽しかった。舞台の上で歌うのはどきどきするけど、頑張る」と笑顔。踊りを担当する弟の郁人君(同2年)も「自信を持って踊れると思う」と力強く語る。
史弥君は難病の筋ジストロフィーで電動車いすを使って生活している。母親の恵美さん(41)は「史弥にとって憧れの経験なのはもちろん、郁人にとっても大きな成長の機会になる」と期待を込めた。
公演の申し込み、問い合わせはテレサの丘の神代さん 携帯電話080(5592)9203。
















