存続求める声相次ぐ 高齢者フリーパス 廃止方針で住民説明会

存続求める声相次ぐ 高齢者フリーパス 廃止方針で住民説明会
市職員の説明に耳を傾ける出席者

 苫小牧市は15日、市民活動センターで今年度末での廃止を検討している「高齢者フリーパス」の住民説明会を開いた。市内6カ所で予定しており、初回の同日は日ごろからフリーパスを使っている市民ら6人が出席。市の財政事情に理解を示しつつも、継続を求める声が上がった。

 フリーパスは70歳以上の市民が月額2000円で路線バス乗り放題となるもので、本人負担額と正規運賃との差額は市が負担している。同じく70歳以上の市民が100円で1回乗車できる高齢者優待乗車証との二本立ての助成事業となっている。

 市総合福祉課は優待乗車証が1万9000人に利用されているのに対し、フリーパスの利用者は1000人で、市の2023年度の負担額は計1億1800万円に上ると説明。昨年12月のバス料金改定により年間4220万円の負担増となることから、事業継続のためフリーパスは廃止する方針を決めたと理解を求めた。

 参加者からは「荷物が多いため、料金を支払わなくても利用できるフリーパスは重宝している」と存続を求める意見や、「物価が上がっても年金は上がらず、高齢者の生活は厳しい。高齢者がバスに乗る機会が減ったらバス会社も大変になり、便数減などさらに不便になってしまうのでは」と心配する声が上がった。

 フリーパスを使って週に3、4回外出しているという見山町の女性(70)は「健康づくりのために積極的に外に出ていたが、フリーパスがなかったら回数は減ると思う。元気を維持するためにも、値上げしてもいいので残してもらいたい」と訴えた。

 説明会は11月1日まで、残り5カ所で実施する。問い合わせは同課 電話0144(32)6345。

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