北海道経済産業局は、10月の道内経済概況を発表した。総括判断は「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに持ち直している」とし、前月の「緩やかに持ち直している」から判断を引き下げた。主要項目別でも生産活動、住宅建設の2項目の判断を下方修正した。
8月の経済指標を中心として、9月以降の企業・団体へのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「国際経済の動向等を十分注視する必要がある」としている。
主要項目別では、生産活動を前月の「一進一退の動きとなっている」から、「一進一退ながら弱含みとなっている」へ判断を引き下げた。8月の鉱工業生産が前月比1.5%減と3カ月連続で低下したため。前年同月比でも10.3%減と3カ月連続で前年を下回っている。業種別では鉄鋼・非鉄金属鉱業など4業種が上昇しているが、窯業・土石製品工業、電気機械工業、輸送機械工業など9業種が低下している。
住宅建設も前月の「弱い動きとなっている」から、「低下している」へ下方修正した。8月の新設住宅着工戸数が前年同月比14.2%減と2カ月ぶりに前年を下回ったため。持ち家、貸家、分譲全てで前年を下回っている。
一方、観光は引き続き「改善している」と判断。8月の来道客数は前年同月比1.6%増と2カ月ぶりに前年を上回った。道内外国人入国者数は、同21.8%増と26カ月連続で前年を上回っている。団体へのヒアリングでは「8月中旬までは小学生向けのイベントなどを実施し、観光客数は前年同月比で9割程度と想定より好調だった」(観光協会)との声が上がっている。
個人消費は、前月同様に「改善の動きに足踏みがみられる」と判断した。8月の個人消費はコンビニエンスストア、家電大型専門店、新車販売が前年を下回り、百貨店、スーパーなど他の4業態は前年を上回った。企業からは「気温が高い日が続いた前年の反動から飲料などの売り上げが伸び悩んだ」(コンビニ)、「需要が高まった米類やパックご飯の売り上げは増加した」(スーパー)などの声が寄せられた。
この他の公共工事、民間設備投資、雇用動向の3項目の判断は前月から据え置いた。
















