「わっしょい、わっしょい」―。夏の終わりに船員気分を味わってもらおうと、海技教育財団(東京)主催の海洋教室が8月31日、苫小牧港・西港区北埠頭(ふとう)キラキラ公園に寄港した航海練習船「海王丸」(総トン数2556トン)で開かれた。小学生から高校生までの児童・生徒、保護者ら44人が参加。半分に切ったヤシの実をたわし代わりに木甲板を磨き、心地よい汗をかきながら船員体験を満喫した。
苫小牧市錦岡小学校5年の宮下大飛(はると)さん(10)は「ヤシのたわしが思ったより重かった」と笑顔で話した。子どもたちはこのほか、帆が風を受けやすくする帆桁(ほげた)を動かすヤード廻しも体験。参加者一丸でロープを引き、船員の仕事を実感した。
















