苫小牧市は8月30日、身近な人の自殺のサインに気付き、話を聞いて必要な支援につなげる「ゲートキーパー」の養成講座・基礎編を市民活動センターで開いた。市民40人が参加し、悩みを抱える人が心を開く話の聞き方などを学んだ。
市が心の健康維持対策として進める「生きることの包括的支援事業(人材育成事業)」の一環。自殺予防の正しい知識を身に付け、身近な人のSOSに気付き、必要な支援につなげてもらおうと毎年実施している。
講師は、苫小牧緑ケ丘病院心理療法士の高橋朋康さん。ゲートキーパーの心構えについて「心の健康を見極め、適切に対応するのは専門家でも難しい。気負わず、抱え込み過ぎないで」とアドバイスした。
支援において相手の気持ちを尊重しながら静かに話を聞くことに徹する「傾聴」の重要性を強調。こつは「相手が伝えたいことを、あるがままに受け止める」「話を遮ったり早合点したり結論を急がない」「考えや捉え方が正しいかどうかにこだわらない」「常識を押し付けたり他と比較しない」などと説き、「聴く行為そのものが相手の心を開く。真剣に聴くことが大事」と訴えた。
孤立が自殺の危険性を高めているとして「人との絆が保たれることで守れる命もあることを理解し、身の丈に合った無理のない支援を」と呼び掛けたほか「支援する側のメンタルケアも重要」とし、相談窓口などのつなぎ先を知っておくことも助言した。
ゲートキーパーは養成講座を受講すると誰でもなることができ、市健康支援課によると、市内には1523人いる(8月30日現在)。
















