吉井住職招き講話 「ふれんどサロン」

吉井住職招き講話 「ふれんどサロン」
病気との向き合い方を考える参加者ら

 認知症の人や家族、認知症予防に関心のある市民などを対象に「ふれんどサロン」がこのほど、苫小牧市表町のふれんどビルで開かれた。浄土真宗本願寺派正光寺(高砂町)の吉井直道住職が、仏教の視点から見た病気との向き合い方について講話した。

 同サロンは、認知症の人の孤立化を防ぐため、市が市内数カ所で展開する茶話会形式のイベント「ほっとカフェ」の一環。市内の社会福祉法人ふれんどが運営し、外部講師の講話を聞いたり懇談や脳トレ体操をしている。

 この日は約20人が参加。吉井住職は誰もが避けられない苦しみを表す仏教の言葉「生病老死(しょうびょうろうし)」を紹介。「病や老い、死ぬことは悪いことだと思い、目を背けてしまいがちだが、これらを悪ではなく”いのち”と受け入れるのが仏教の教え」と説明。「認知症になると自分は自分でなくなると悲観する人もいるが、病気で記憶が失われても、あなたはあなたのまま」と力を込めて語った。

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