市議会定例会 過去30年で最多、一般質問に24人

市議会定例会 過去30年で最多、一般質問に24人

 5日に開会した苫小牧市議会定例会で、一般質問に過去30年で最多となる24人が登壇する。同市議会の議員定数は28で、進行役を務める議長などを除くとほぼ全員が一般質問に立つ形だ。議員は「有権者の負託に応えるため」と思いを語るが、重要なのは議論の質。理事者との論戦がどう展開するかが注目される。

 一般質問は議員が市政課題をめぐり、岩倉博文市長や2人の副市長、幹部職員と論戦を交わす機会だ。議員定数が30以上いた2015年まで一般質問の登壇者は10人台にとどまっていたが、近年は20人前後で推移している。議会事務局によると、一般質問で24人が立つのは過去30年間で最多。ある新人議員は「市の考え方を引き出すために質問するのは当たり前のこと。市民の声に耳を傾けていると確認が必要なことが出てくる」と語る。

 一般質問の持ち時間は1人当たり15分が基本。各会派にも20分が配分される。それぞれの会派では1人当たり最長40分を上限に、質問者の時間を融通し合うことが可能。このルールを利用し、重要案件に時間を割くなど戦略的な対応を取る会派もある。

 当選回数の多い議員は、こうした議会ルールなどを挙げ、「質問者が多いのはいいことだが、時間的な制約も出てくる。理事者と濃い議論をするには質問方法の工夫など中身が問われる」と気を引き締めた。

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