ピティナ・ピアノコンペ全国大会 島崎嘉楽君 最高賞の金賞 苫小牧

ピティナ・ピアノコンペ全国大会 島崎嘉楽君 最高賞の金賞 苫小牧
ピティナピアノコンペティション全国大会で上位入賞を果たした(左から)島崎君と後藤咲希さん、心優さん

 延べ約4万組が出場した国内最大規模のピアノコンクール「第43回ピティナ・ピアノコンペティション」の全国決勝大会(全日本ピアノ指導者協会主催、8月17~23日、東京)で、苫小牧拓進小4年の島崎嘉楽(かぐら)君(9)が独奏部門最高賞の金賞に輝いた。連弾部門では、苫小牧拓勇小6年の後藤心優(みう)さん(12)、同2年で妹の咲希さん(8)が銅賞を獲得。3人の活躍に指導者らも歓喜に包まれている。

 全国大会初出場の島崎君は、1ステージでバロック音楽や近現代曲を連続して4曲発表する小学校4年生クラスの「B級」に出場。テレマン作曲「ジーグ」、ベートーベン「ソナチネ ヘ長調第2楽章」などを演奏した。全国各地から勝ち上がった100人の中で金賞は島崎君を含め5人。島崎君は「目標だった金賞をもらえてうれしい。自信になった」と笑顔を見せる。来年3月21日に東京都内で金賞受賞者だけが出られるコンサートがあり「まだ先だけど楽しみ」と言う。

 エルム楽器苫小牧店ヤマハ音楽教室で、島崎君を指導する藤井結記子さん(50)は「音を感じる力と表現力がある真面目な生徒。全国大会のホールで演奏を聴けてうれしかった」と喜ぶ。

 後藤姉妹は、小学6年生以下が対象の連弾初級C部門に出場。姉の心優さんは今後、勉学に集中するため姉妹でのコンクール出場は今回で最後と決めて臨んだ。銅賞は28組中3組に与えられた。

 2人は夏休み返上で、1日最大7時間の練習をこなした。姉妹ならではの息の合った演奏を見せた二人は「どのペアも上手で入賞できると思っていなかったのでうれしい。良い夏の思い出になった」と語る。

 後藤姉妹を4年間指導してきた市内高丘のピアノ講師園田佳子さん(54)も「時間を惜しまず練習した成果」と感慨深げだ。

 島崎君、後藤姉妹の演奏は、大手動画サイト「ユーチューブ」のピティナ公式チャンネルで視聴できる。

 このほか、同コンペでは苫小牧拓勇小5年の小松拓史君(11)と姉の苫小牧青翔中1年史歩さん(14)ペアが連弾中級A部門で、苫小牧東高1年の横山沙好(さよ)さん(15)、清水結さん(16)が連弾中級B部門で、それぞれ優れた演奏をした個人、ペアに贈られるベスト賞を獲得。指導者の藤井さんは全国36人(道内2人)に贈られる特別指導者賞、園田さんは全国559人(道内33人)に贈られる指導者賞に輝いた。

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