大地震が発生した際に自らの身を守る動作を確認する一斉訓練「北海道シェイクアウト」が6日、苫小牧市内でも行われた。幼稚園や保育園、福祉施設、市役所など44機関・団体から約1万人が参加。市民が防災意識を新たにした。
▽姿勢を低くする▽頭を守る▽揺れが収まるまで動かない―という三つの安全行動を、状況に合わせて即座に実施する約1分間の訓練。今年の全道の登録者数(8月末時点)は10万766人で、市内は9998人と前回(昨年8月31日実施)よりも774人増えた。
苫小牧もも花幼稚園(澄川町)では全園児、職員139人が参加。園内に訓練開始の放送が流れると、各クラスの園児たちはテーブルの下に潜って頭を手で覆い、姿勢を低くした。0歳児の教室では、保育士が園児たちを自身の体で守る体勢を取った。
訓練終了後はホールに集合し、災害時の身の守り方を再確認。土肥浩美園長(58)は「継続的に訓練を行っているので、子どもたちもしっかり動けた」と話した。
知的障害者の生活介護事業所、ふれあいらんど(新開町)では、利用者と職員36人が参加。訓練開始の合図に合わせ、それぞれが各部屋で頭を守るなどの動作をした。職員の森岡大法さん(36)は「体が固まってしまい、動けなくなる利用者もいた。対策を考え、訓練を続けたい」と述べた。
市役所でも窓口や電話対応など、業務に支障のない職員たちが参加。福祉部生活支援室の下浜辰哉第1課長は「昨年の地震の経験もあり、より高い意識で取り組めた」と語った。
















