苫小牧市議会定例会は5日午後も一般質問を続行した。市は来年秋にも市内に開設予定されている道央道苫小牧中央インターチェンジ(IC)=仮称=に伴う観光客などの入り込み増加を見据え、商店街とも連携しながら、商業対策の見直しを進める考えを示した。
矢嶋翼氏(新緑)の質問に答えた。市は地域経済の活性化の観点から、中央ICを利用するドライバーなどの市内での滞在時間の延長や消費活動の誘発に向け、既存の事業の利用しやすさや効果などを検証し、見直す意向を説明した。
また、小野寺幸恵氏(共産)は中学生の職場体験学習の受け入れ先に自衛隊を活用する市内の学校があるとし、市教育委員会の見解をただした。
市教委によると、各学校では職場体験先の一つとして自衛隊を取り入れ、いずれも保護者に案内した上で生徒が他の体験可能先と比較し、選択できる格好を取っている。今年度は全15校中、10校で自衛隊での体験学習を行った。学習内容は学校によって異なるが、▽災害復旧支援体験▽タンカーでの救護活動▽炊き出し▽戦車への試乗―などという。市教委としては「あくまでも家族や生徒本人の意志で自衛隊に行っているので、特に問題は無いと考えている」と述べた。
谷川芳一氏(会派市民)は市が取り組む地元企業の人材定着後押しのため、設備投資費用の一部を補助する「職場環境改善事業」の利用ニーズが高いとし、拡充の必要性を指摘した。福原功副市長は「予算を増額するとは言えないが、企業にとってよりよい制度にするため、しっかり検討し、来年度以降も取り組みたい」と理解を求めた。
















