札幌市のチェロ奏者、土田英順さん（８３）のチャリティーコンサートが８日午後１時半から、苫小牧市音羽町の妙見寺で開かれる。オープニングアクトとして市内で活動するオカリナとギターの２人組「あーると」も出演する。入場無料。会場で募金を行い、全額を東日本大震災の被災地などへの義援金に充てる。

　東日本大震災の津波で犠牲になった女性チェロ奏者の楽器を受け継ぎ、全国各地で鎮魂のコンサートを重ねている土田さん。同寺にも２０１２年から毎年訪れており、７回目となる。土田さんにとっては通算４４８回目のコンサートだ。「アベ・マリア」などの賛美歌やクラシック、など約１０曲を演奏予定という。

　昨年は９月６日に胆振東部地震が発生。寄せられた善意は参加者７０人の同意を得て、胆振東部地震の被災地に届けられた。

　オープニングアクトでは、市内澄川町のオカリナ奏者柴田順子さん（６９）と明徳町のクラシックギター奏者村山幸江さん（７０）が童謡など６曲を演奏。会場を提供する同寺住職の末澤隆信さん（５５）は「音楽は人の心を癒やす。皆さんの善意で復興につなげたい」と話す。

　問い合わせは妙見寺　電話０１４４（３２）４８５９。