苫小牧市教育委員会は6日、2022年度末で閉校する啓北中学校山なみ分校(有珠の沢町)の跡地利用について、教育関連施設としての活用を検討する考えを明らかにした。今後、地域の意見なども聞いた上で最終的な結論を出す意向だ。
6日の市議会定例会で、神山哲太郎氏(公明)の一般質問に答えた。
山なみ分校は市内全域から障害児を受け入れる教育施設。今年度末に廃校する明徳小学校の校舎を活用した道立の特別支援学校が21年4月に開校するため、市教委が同分校の閉校を正式に決めた。
同分校の校舎は1993年3月竣工で現行基準の耐震性能を有している。市教委は老朽化が進んでいるものの、適切な維持修繕で継続使用できると判断した。
神山氏は、障害者やその家族などを支援するセンター拠点、または不登校やひきこもりの人を対象としたサポート施設としての活用を提案した。
これに対し五十嵐充教育長は、具体内容は示さなかったものの「教育施設を基本に考えたいが、子育てや福祉、地域ニーズと合わせ、複合的な施設活用も含めて検討を進めたい」と述べた。
また、特別支援学校に関する情報が市民に行き渡らず不安の声が出ている状況について、市教委は「道教委に早い段階で地域説明会や保護者説明会を開催してほしいと要望している」と話した。
















