13日閉会した苫小牧市議会定例会は、新たな試みが目立つ議会だった。
まず、市議会主導の本会議傍聴者対象のアンケートだ。▽議会・議員への期待▽議員、市長側の発言内容に対する理解度▽傍聴理由―などを尋ねた内容で、1年間かけて定例会ごとに調査する。今定例会中は延べ約160人が傍聴し、ほぼ全員の回答を得たという。
また、開会中に夏日を記録する日が多く、暑さ対策で市議と市幹部のクールビズに加え、議場内に傍聴席を含め扇風機を急きょ設置した他、飲料の持ち込み禁止の決まりを緩和し、職員が声をかけて水分補給を促すなどし、傍聴者からも好評だった。
品格と格式を重んずる議場の性格からか、これまで変わることに腰が重かった議会。市議の一人は「開かれた議会に向け、できることはスピード感を持って取り組みたい」と議会改革に意欲を示した。
この他、一般質問の登壇者が24人に上り、「過去最多ではないか」(議会事務局)と異例の多さだった。日本製紙の動向が注目される勇払地区のまちづくり、市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)、胆振東部地震から1年が過ぎた防災行政の行方などで論戦が交わされた。
質問に立とうとする市議の意欲は感じたものの、質問項目が多く議論の深まりを考えると、少し疑問が残った。もう少し問題点を精査し、一定の根拠に基づき、まちの将来を見据え、現状の課題を浮き彫りにし、行政に対応を迫る―。そんな活発な論戦を目指すのも、議会改革の本筋の一つだろう。
(報道部 河村俊之)
















