神奈川県相模原市の知的障害者施設で入所者19人が殺害された事件を扱ったドキュメンタリー映画の上映会が13日、苫小牧市文化交流センターで開かれた。苫小牧東高校出身の映画監督澤則雄さん(67)=東京都在住=が手掛けた作品で、市民約30人が来場。差別や虐待のない社会について考えた。
作品名は「生きるのに理由はいるの?『津久井やまゆり園事件』が問いかけたものは…」。
事件は2016年7月26日、津久井やまゆり園元職員の植松聖被告=当時(26)=が施設に侵入し、刃物で入所者19人を殺害、職員を含む26人に重軽傷を負わせた。約5カ月間精神鑑定を受けたが、地検は完全責任能力があるとみて殺人罪などで起訴。20年1月8日に横浜地裁で裁判員裁判が始まる予定。
映画では、植松被告の学生時代や就職後の様子、発言内容の変遷をはじめ遺族の思い、支援者の考えも取り上げる。作中、「障害者が家族にいるのが恥だから隠そうと思ってしまう」などと集会で障害者が語るシーンもあり、社会の風潮への問題も投げ掛けている。
上映後には意見交換会もあり、参加者は「被告の家庭環境に問題があるのでは」「教育は重要」などと活発にやり取りした。
苫小牧市日新町の主婦(67)は「障害者を標的にした記憶に残る事件で、やはり許せない。相手の立場に立って考えることが改めて大事だと思った」と言う。
監督の澤さんは「犯行動機が今も掘り下げられておらず、まだ分かっていないことが多い事件。風化しないよう関心を持ち続けてほしい」と話した。
















