北海道経済産業局は、9月の道内経済概況を発表した。前月の「緩やかに持ち直している」から「一部に持ち直しの動きがみられるものの、足踏み状態となっている」と全体の総括判断を引き下げた。主要指標別では生産活動、個人消費、観光、住宅建設の4項目を下方修正した。
7月の経済指標を中心に、8月以降のヒアリングを加味して判断した。先行きについては「人手不足が道内経済に与える影響、国際経済の動向を十分注視する必要がある」としている。
主要指標別では、生産活動を前月の「やや弱い動きとなっている」から「弱い動きとなっている」に判断を引き下げた。7月の鉱工業生産が前月比1・6%減と2カ月連続で低下したため。ヒアリングでは「建設・工作機械向け鋼材の需要減に伴い、取引先が在庫調整を行っており、鋼半製品の生産が減少した」(鉄鋼業)との声が聞かれた。
個人消費も前月の「持ち直している」から「一進一退となっている」に下方修正した。7月の販売額がコンビニエンスストア、ドラッグストアは前年を上回ったものの、スーパーなど他の業態が下回ったため。ヒアリングでは「前半は夏らしい天気にならず、衣料品や寝具など夏物商品の動きが鈍かった。食料品ではウナギの価格高騰により土用の丑(うし)の日の需要も盛り上がりに欠けた」(スーパー)との指摘もあった。
観光も、前月の「改善している」から「足踏み状態となっている」に判断を引き下げた。7月の道内外国人入国者数は前年同月比1・9%増と8カ月連続で前年を上回ったものの、7月の来道客数が同0・1%減と4カ月ぶりに前年を下回ったことを重視した。ヒアリングでは「ゴールデンウイークまでは観光客の入り込みが好調だったが、その後は、パッタリと止まってしまった。国内客の動きは良くない状況」(関係機関)、「日韓関係の影響を受け、韓国からの団体客を受け入れているホテルでは、稼働率を落としており、大きなダメージを受けているようだ」(宿泊業)との声も上がっている。
住宅建設も、前月の「弱含みとなっている」から「弱まっている」に下方修正。7月の新設住宅着工戸数が前年同月比2・8%減と2カ月ぶりに前年を下回ったため。ヒアリングでは「消費増税に伴う大きな駆け込みの動きはなく、来訪客にも特に焦る様子はない。消費増税に対する慣れが出てきているのかもしれない」(不動産業)との声が聞かれた。
この他、公共工事は「増加している」、民間設備投資は「増加している」、雇用動向は「改善している」とし、いずれも判断を据え置いた。
















