監督の思い出

 記者コラム

 北海道を代表する高校野球の名物監督、佐藤茂富さんが8月下旬、腸管感染症のため79歳で帰らぬ人となった。鵡川高と砂川北高の野球部で指揮を執り、甲子園に6度出場している名将の突然の死だった。

 2009年春の選抜甲子園大会出場の際に、室蘭支部予選から取材し、試合のポイントをどう書くか、選手にはどんなドラマがあるのか―などスポーツ取材のイロハを学び取った。”聖地”では菊池雄星(現大リーグ・シアトル・マリナーズ)擁する花巻東に敗れたが、一連の取材は記者としての青春だった。

 1年生記者だった08年秋の支部予選後、野球部の寮に取材に行った時、「よし、お前の書いた記事読む」と本紙を購読してくれた。何度も足を運ぶ中で「いいから飲め」とお酒をごちそうしてくれて、寮の一室に泊まった思い出もある。

 球場では、犠打を好まず強打で押し切るスタイルが魅力に。日常生活では、厳しさの中に生徒への愛情があり、愛嬌(あいきょう)も失わない人だった。

 もう二度と会うことはできない。しかし、もう一度あの頃を思い出し、初心を見直したい。

 茂富先生、天国でもお元気で。(渡)

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る