透析患者や家族らでつくる苫小牧腎友会(工藤彰洋会長)は15日、苫小牧市民活動センターで、講演会「多発性囊胞(のうほう)腎の診断と治療について」を開いた。市民36人が参加し、両方の腎臓に水分をためた嚢胞ができ、腎機能が低下する国指定難病に理解を深めた。
患者の療養生活の向上などを目的に、落語や医療講演会などさまざまな内容にして、毎秋開催している。
多発性囊胞腎は、遺伝性の病で成人以降に発症することが多く、患者の約半数が60歳までに末期腎不全に陥り、人工透析を必要とする。致死的な合併症を伴う場合もある。国内の患者数は約3万1000人に上り、このうち人工透析患者は約8400人。
講演会の講師は症例に詳しい恵み野病院(恵庭市)の日高輝夫医師と日翔病院(苫小牧市)の坂本和也医師。
日高医師は、多発性囊胞腎を発症した患者には脳動脈瘤(りゅう)ができている可能性を指摘し、「破裂する危険性があるので、まず有無を調べることが大事」と解説した。坂本医師は治療法として、「サムスカ」という薬の服用を紹介し、定期的な服薬で「進行を遅らせることができる」と話した。サムスカの服薬には月23万円ほどの負担を要するが、指定難病の申請をし、国に認定されると月1~2万円程度に抑えられることを伝えた。
工藤会長(39)は「指定難病だが治療ができることを知ってもらえたと思う」と話していた。
















