強み生かして修学旅行呼び込め カーリング体験を前面に 苫観光協会 苫高専などの協力で動画作成

強み生かして修学旅行呼び込め カーリング体験を前面に 苫観光協会 苫高専などの協力で動画作成
カーリング体験の動画撮影。苫小牧の新たな魅力の発信が期待される=6日、ときわスケートセンター

 苫小牧観光協会は、苫小牧市内の2カ所のスケートセンターで実施しているカーリング体験を広く発信しようと、PR動画を作成中だ。撮影には苫小牧工業高等専門学校の学生や苫小牧東高校の生徒が全面協力。主に修学旅行向けのプロモーションを強化する考えという。苫小牧の新たな魅力を全国に発信するツールとなるもので、観光関係者の期待も高まりそうだ。

 同協会によると、カーリング体験はときわスケートセンターと新ときわスケートセンターの2カ所で対応している。これまでに企業の社員旅行や高校の修学旅行で利用されており、その受け入れ件数は2017年度9件、18年度30件、19年度(9月6日現在)34件と年々増加している。道観光振興機構(札幌市)主催の商談会でも継続的にPRしており、担当者は「旅行プランの中にカーリングを加えたことが決め手になったという旅行代理店もあった」と手応えを語る。

 新たに作成中の動画は、学生たちがストーンを投げて楽しんでいる様子などをまとめたもの。1分半のコンパクトな内容で、12月に大阪市と名古屋市で開かれる北海道教育旅行相談会でプロモーションに活用する他、来年1月には同協会のホームページでも公開予定だ。

 今月6日には最初の撮影がときわスケートセンターで行われ、苫高専カーリング部の学生4人が参加。約1時間半をかけてドローン(小型無人飛行機)などを使って数カットを撮影した。10月にも苫小牧東高の生徒15人ほどが出演して撮影を行うという。

 苫高専2年でカーリング部の柴田皐生(こうき)さん(17)は「苫小牧のカーリングが盛り上がり、競技人口の増加に少しでも貢献したい」と動画撮影への参加を喜ぶ。

 カーリング体験に参加した団体は市内の商業施設やホテルで昼食を取ることがあり、地元での経済効果も期待される。白老町で20年4月に開設する民族共生象徴空間(ウポポイ)も修学旅行需要増の追い風になるとみられ、同協会の中村真也事務局次長は「映像でカーリングの臨場感を伝え、修学旅行を中心に体験者を増やしたい」と意気込む。

 ただ、道内の修学旅行者数は減少傾向にある。同機構によると、統計を取り始めた06年度には22万3679人だったが、18年度は胆振東部地震の影響などを受け、12万3909人まで減少。今回のPR動画は需要の掘り起こしにつながるツールとしても期待がかかる。

 カーリング体験は札幌市や上川管内南富良野町でも行われているが、動画でPRするケースは珍しいという。同機構の担当者も「カーリングは生徒の保護者にも評判が良い。感受性が豊かな若いうちに北海道を訪れてもらうよう、機構としても本州の関係者に向けて誘致を進めたい」と話している。

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