苫小牧港開発(関根久修社長)の本社ビル(苫小牧市入船町)が、日本経済新聞社と一般社団法人ニューオフィス推進協会が主催する第32回日経ニューオフィス賞北海道ブロックで奨励賞を受賞した。快適で機能的なオフィスと、現代的な建物や照明が苫小牧港のランドマーク(目印や象徴になる構造物)になっていると評価された。同社は「港のにぎわい創出につながれば」と喜んでいる。
同社の本社ビルは苫小牧港・西港近くに2018年4月完成した。鉄骨造り3階建て、延べ床面積約2200平方メートルの社屋は1階に多目的ホール、2、3階にオフィスを配置している。設計に当たっては、16年に社内プロジェクトチームを設け、新本社ビル建設のテーマを▽安全、快適、効率的なオフィス環境▽社員の一体感の醸成▽地域貢献―と定め、建築設計会社と二人三脚で整備を進めてきた。
新本社ビルは、部屋が分かれていた管理部門と営業部門をワンフロアに集約。窓の面積を広く取った開放的なオフィスには、簡易ミーティングテーブルを各所に配置するなど社員間の連携を促した。
本社と運営している苫小牧西港フェリーターミナルの社内サーバーはデータセンターに移し、耐火書庫で火災による書類の消失を防ぐといった災害対応を図った。多目的ホールはイベント用に貸し出し、津波発生時など一時避難ビルとして地域に開放している。
一般社団法人照明学会の照明普及賞を今年5月に受けており、2度目の受賞。同社総務部本社ビル管理室の滝谷卓室長は「社員全員がワンフロアで働くようになり、お互いの顔が見えて一体感が生まれてきた。デザイン性の高い外観が景観づくりに役立ち、港町がにぎわってもらいたい」と話す。
同賞は通商産業省(当時)が旗振り役となって、社屋の快適かつ機能的なニューオフィス化推進活動を受け、1988年に創設された。今年度は北海道ブロックで5社が選ばれている。
















