中東情勢の緊迫化を背景に、苫小牧市内のガソリンスタンド(フルサービス店)で小売価格が上昇している。27日はレギュラー1リットル当たり5円高の147円の値を付ける店が目立つ。10月1日から消費税率が10%に引き上げられ、消費者の負担増が避けられない中、市民からため息が聞こえる。
「びっくりした。今月中に給油して節約しようとしたのにもう値上がりしていた」。
27日午後、苫小牧市若草町のガソリンスタンドでフルサービスの給油を受けていた汐見町の主婦(67)は驚きを隠さない。車検も依頼する常連客でガソリンの割引サービスを受けているが、「消費税が上がり、日用品などの負担が増えていきそう」と肩を落とす。
錦西町の男性会社員(59)も「26日に給油所から値上げの連絡がきた。最近の国際情勢から値上がりは覚悟していた」と語る。仕事や日常生活で車による移動は欠かせず、10月の消費税増税も頭が痛い。
市内の業界関係者によると、石油の元売りから小売業者に対する卸値は2週間前に値上げしており、今回は据え置いていた分が価格に転嫁された。関係者は「消費税分と一緒に値上げすると、便乗値上げを疑われる可能性がある」とこのタイミングで値上げする理由を語る。
地元業界団体に加盟する主要給油所のレギュラーガソリン価格は、4月に152円の値を付けたが、原油価格の値下がり傾向と共に小売価格も下がり、8月下旬には137円になった。今月に入ってからは142円で推移しており、147円は5月以来の4カ月ぶりの水準となる。
石油情報センター(東京)によると、14日にサウジアラビアで発生した石油施設の破壊や、関与したとされるイランを巡る中東情勢の緊迫化などにより、26日に公表したレギュラーガソリン全国平均価格(24日時点)は1リットル143・8円と9週間ぶりに上昇した。
30日時点の価格は10月2日に公表するが、中東情勢の不透明さから値上がりが予想される。担当者は「消費税の増税分は反映されないが、原油価格がサウジアラビアの事件前の水準に近くなっている。今後、値下がりする可能性もある」と話した。
















