始まった消費増税、軽減税率など複雑に 市民の受け止めさまざま

始まった消費増税、軽減税率など複雑に 市民の受け止めさまざま
キャッシュレス決済をする買い物客

 消費税が1日、10%に引き上げられた。軽減税率導入などで仕組みも複雑になり、高齢者などの間には困惑も広がる。同日、苫小牧市内で買い物客らの声を集めた。

 スーパーで野菜を購入した有珠の沢町の伊藤正弘さん(70)は、前日までにストックしておくトイレットペーパーや洗濯洗剤などの日用品を購入。「食料品については従来通りの8%で安心しているが、ずっとこのままなのか不安」と打ち明けた。

 同じスーパーへ食料品の買い出しに来ていた、日吉町の主婦土居まゆみさん(40)は「税率2%アップは負担が大きく、これから大きな額の買い物をするのが心配」と強調。「増税を機に9月末、以前から欲しかったエアコンの購入を決断した」と言う。

 ホームセンターを訪れた新中野町の会社員藤村享汰さん(25)は、「必要な物しか買わない主義なので、2%増税は特に影響ない」と冷静。キャッシュレス決済のポイント還元制度もスタートしたが「制度をよく理解できておらず今は利用しないつもり。政府はもっと広報に力を入れるべき」と訴えた。

 スーパーで米や野菜などを買った大成町の蠣崎美栄子さん(83)も「キャッシュレス決済が話題になっているが仕組みもよく分からず、信用していない。勧められることがあっても現金での支払いを続けていく」と述べた。

 一方、コンビニエンスストアでお茶とおにぎりをキャッシュレス決済で購入した植苗の会社員明日見健太さん(26)は「一部がポイント還元され、これまでより安く買えた。こうしたサービスをうまく利用していくことが、生活を守る上で、必要なのかもしれない」と話した。

 地元商店で仕事などに使う筆記用具をキャッシュレス決済で購入した寿町の会社員三好まりんさん(25)も「日頃からキャッシュレス決済を利用しているので特に支障はない。もっと多くの中小店舗で5%還元されるようになると便利」と歓迎した。

 JR北海道は1日、増税に合わせて列車の運賃を値上げ。毎月1~3回程度、静内―苫小牧間で列車を利用するという静内町のパート従業員太田光さん(25)は同日、静内に帰るため、苫小牧駅から乗車。「今までは片道1840円だったが2100円に上がった。値上げによる生活費の圧迫は避けられない」と不安げだった。

 むかわまで行くため、同駅を訪れた新中野町の主婦(69)も「片道640円だったが110円の値上げ。文句を言っても仕方ないが、生活は苦しさを増すばかり」とため息をついた。

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