苫小牧沖でスケトウダラ漁始まる 初日から好調、30.5トン水揚げ

苫小牧沖でスケトウダラ漁始まる 初日から好調、30.5トン水揚げ
網からスケトウダラを手作業で取り外す漁師ら=2日午前4時半ごろ、苫小牧港西港・漁港区

 スケトウダラ漁が1日から、苫小牧沖で始まった。初日は網を仕掛ける作業が行われ、2日は苫小牧漁協所属の3隻が出漁して30.5トンを水揚げし、好調な出足を見せた。漁期は来年3月末まで。漁が本格化する12月ごろから段階的に出漁隻数が増えていき、最大で約20隻になる見通しだ。

 1日夕方に出漁した各漁船は2日午前3時ごろから苫小牧港・西港の漁港区に帰港した。第88英宝丸の中出英樹船長(76)は「きょうはいい具合に捕れた」と満足そうな笑顔を見せた。岸壁では漁師とその家族らが網に掛かったスケトウダラを手作業で丁寧に取り外す作業に当たった。

 公設卸売市場で行われた初日の競り値は1キロ当たり45円で、昨年の初日と比べて13円安となった。たらこやすり身の原料などとして出荷される。

 スケトウダラ漁は資源管理のため、国が漁獲可能量(TAC)と漁期を設定。今年度の日高から渡島までの道南太平洋海域のTACは4万6600トン(前年比100トン減)となっている。昨年は半分程度の消化率だった。苫小牧漁協にとっては重要な水産資源で、秋サケ漁が一段落し、贈答用のたらこ需要が高まる12月ごろから水揚げが増えていく見通しだ。

 道立総合研究機構函館水産試験場が発表した、今期の道南太平洋海域のスケトウダラ資源状況によると、苫小牧沖は漁期前半の資源量が比較的に豊富といい、2016年度や17年度と同程度の水準になる見通し。

 同海域で実施した分布調査によると、魚群の平均反応量は昨年同期を上回った。恵山から鹿部沖の水深250メートル前後で比較的強い反応があり、苫小牧沖は同250メートル付近、恵山沖の同350メートル付近は成魚が多く、登別沖の同250メートル付近は未成魚が主体となっている。

 担当者によると、同海域のスケトウダラは噴火湾でふ化し、4年ほどかけて成魚になった後、海水温の変化に合わせて三陸方面や釧路方面などに回遊する。水温は2~5度を好むが、昨年は海水温が高く魚群が水深300~350メートル付近に分布したことなどで不漁となった。

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