苫小牧市美術博物館は5日から11月24日まで、企画展「NITTAN ART FILE3」を開催する。胆振、日高ゆかりの作家ら4人が50点以上の現代アートを展示。期間中、浦河町出身の美術家坂東史樹さん(56)が、苫小牧港・西港を縮小模型のインスタレーション(架設展示)で再現した中庭展示もある。
地元ゆかりの作家が、美術と博物の複合施設である同館の特性を生かした展覧会。2015年から隔年で開いている。
3回目の今回は、「内なる旅~モノに宿された記憶」がテーマ。作品との出合いによる感動や呼び起こされる記憶、想像する世界を「内なる旅」と位置付け、多角的に味わってもらう。
出品者は画家の山田啓貴さん(41)、グラフィックデザイナーの小島歌織さん(37)、映像作家の大島慶太郎さん(42)、美術家の浅井真理子さん(56)の4人。
苫小牧市出身の山田さんは、油彩と乳化作用を持つ物質を固着材として利用するテンペラの混合技法を採用。昭和を感じさせるテレビゲーム、ナポリタンなどを写実的に描いた。
同市出身の小島さんは、レジ袋に樽前山など地域にゆかりのある風景を特殊なインクを使用して表現した。
浅井さんは、クマやトドの●【92a8】製の目線の先を撮影した写真を展示。映し出される光景から、未知の世界を想像する独自の空間を表現する。
幼少期を伊達市で過ごした大島さんは、スクリーンやモニターで、古写真や絵はがき、学術資料などを素材とした映像作品を出品する。
中庭展示の模型は、西港周辺の街灯、石油コンビナートなどに光ファイバーを約1200本使用。作品に彩りを与え、夢幻的な情景を演出する。
同館は「さまざまな表現を楽しむことができる。イメージを膨らませながら作品を見てもらいたい」と話している。
初日の5日は、開館時間を午後8時まで延長する夜間開館を実施。午前10時30分からは出品作家による「アーティストトーク」、午後6時からは学芸員による中庭展示の作品解説が行われる。
どちらも当日の観覧券が必要で、申し込み不要(定員30人)。
企画展は一般300円、高校・大学生200円、小中学生以下無料。午前9時30分~午後5時。
企画展の準備を進める出品者
















