苫小牧市立中央図書館は同館でこのほど、文化セミナー「貝化石が語る勇払平野の生い立ち」を開いた。約30人の市民が、郷土の地形の歴史について学んだ。
市美術博物館元館長の荒川忠宏さんが講師を務め、勇払平野の低地層「沖積層(ちゅうせきそう)」に残されている1万年ほど前の貝化石を基に、縄文時代の苫小牧沿岸の海況変遷について解説した。
荒川さんは火山性山地の樽前山や不風死岳、火砕流の堆積物で構成される支笏火砕流台地など勇払平野周辺の地形について、写真や地図をスライドに映し出して受講者に説明した。
勇払川の上流2キロ付近に位置する勇払自然貝殻層から産出したアズマニシキガイ、ホタテガイなどを紹介し、貝の生息条件や分布から、詳細な環境要因や地形の形成経緯を推定できることを説明。「地層だけで分からないことも、貝化石によって判断できる」と話した。
受講者は内容に深くうなずいたり、メモを取ったりしながら、勇払平野形成の歴史に理解を深めていた。
















