ネクスコ東日本帯広管理事務所は4日未明、道東道むかわ穂別インターチェンジ(IC)―占冠IC間の穂別トンネル(約4・3キロ)で道警高速隊、胆振東部消防組合消防署穂別支署と合同訓練を行った。トンネル内でのあおり運転事故に起因する車両火災を想定した訓練。関係機関の連携をはじめトンネル設備の作動状況、事故車両に閉じ込められた被害者の救助、搬送方法など一連の手順を確認した。
同事務所によると、道東道は3キロを超える長いトンネルが3本と多く、穂別トンネルは、道内の高速道路上のトンネルで最長という。
密閉空間での事故は大惨事につながる可能性があり、人命最優先で迅速かつ円滑な事故処理、救急救命活動につなげよう―と2009年からほぼ毎年訓練を実施している。
穂別トンネルの訓練は15年以来4年ぶり。近年、厳罰化が検討されているあおり運転を想定した事故を扱うのは初めて。
訓練は、むかわ町穂別と空知管内占冠町をつなぐ穂別トンネル内のむかわ町入口から700メートル先の対面通行車線上で行われた。後続車両にあおられた乗用車1台が、対向車線にはみ出て壁に激突。車両火災が発生する中、運転手1人が取り残された場面を想定した。約50人が参加した。
火災検知器や水噴霧装置、換気設備の作動、トンネルの消火栓を使った放水手順を確認。運転手救助へ電動工具で乗用車運転席のドアを切断し、応急処置から救急搬送、その後の現場検証に至るまでの動きを小まめにチェックした。
帯広管理事務所の生方也寸志所長(52)は「各機関の連携練度を高め、万が一の事態に備えるとともに路面状況に合わせた安全運転の徹底を高速道路利用者に呼び掛けたい」と話した。
道警によると、道内の高速道路で起きた死亡交通事故は3日時点で前年同期比3人増の6人。うち2件が、日高道厚賀トンネルと道東道夕張トンネルで発生している。
















