建設中の道議会新庁舎の会派控室に喫煙所を設置するか否かで迷走を続けていた最大会派の自民党・道民会議(佐々木俊雄会長、53人)は4日、議員総会を開き、設置することを最終的に決めた。意見集約を図るため実施した所属議員のアンケート調査の結果などを重視した。喫煙所設置には議会の内外から異論が出ているが、議員総会終了後、佐々木会長は記者団に「現時点でたばこを吸っている人に、すぐやめろというのは、なかなか難しい問題」と説明した。
自民会派は7月に喫煙所設置をいったん決めたものの、自民党の支持団体でもある北海道医師会など市民団体が疑問視して批判。会派内にも「設置反対」の声が急速に高まったことを受け、急きょ、無記名で意見を書き込む形式のアンケートを9月に実施。集計の結果、回答した49人中、賛成が31人、反対が18人と賛成派が上回ったという。
議員総会では、一人から「少数の意見であっても、尊重するのが自民党会派としての良識ではないのか」と設置を疑問視する声が出たものの、他に意見は出ず、会派として設置する方針を決定した。
総会終了後、記者団の取材に応じた佐々木会長は「いろんな意見がある中、自民党は一つにまとまらなければならない」と決断した経緯を説明。「将来的には禁煙、たばこのない世界が理想だが、現時点では難しい。最終的な禁煙に向けた一里塚として、今回は分煙を決断した」と語った。北海道医師会が反対していることについては「たばこの問題と自民党の支援の問題とは全く別な話。医師会とは今後も連携していきたい」と強調した。一方、会派内で喫煙所設置に異論を訴え続けた藤沢澄雄道議(日高地域)は「道民からの批判は覚悟しなければならない」と記者団に語り、「機関決定はしたが、『自分は反対したい』という人もたくさんいた。これからどういうことができるか、考えたい」と述べた。
改正健康増進法の一部施行で7月から全国の行政機関が敷地内禁煙となったが、道議会は「議決機関」として対象から除外された。来年1月に完成し、6月に使用開始予定の道議会新庁舎については、自民を除く他の4会派はそれぞれ会派控室に喫煙所を設置しないことを決定している。自民は設置を決めたが、今後は他会派との調整に焦点が移る。
















