苫小牧で新たな経済モデル創出へ 情報通信軸に7事業支援

苫小牧で新たな経済モデル創出へ 情報通信軸に7事業支援
イノベーションマッチングの商談イベントで概要説明するベンチャー企業の担当者=7月、苫小牧市議会本会議場

 苫小牧市は、新たなビジネスモデル創出を目指すイノベーション(技術革新)マッチング事業について、今年度は七つの実証事業を支援することを決めた。先端技術を持つ道内外ベンチャー企業と地元企業を結び付ける。AI(人工知能)を活用した教育教材やインターネットでプロアイスホッケー試合の集客を図るなどIT(情報技術)が主軸だ。市はこれらの事業に補助金を出す考えで、地域の産業振興や経済活性化への波及効果に期待を寄せている。

 人口減少対策などを狙った今年で4年目の取り組み。今年度は7月に道内外のベンチャー企業を招いた商談イベントを市内で開催。地元企業との連携による実証事業を募集し、教育、人材育成、販路拡大、スポーツ振興、観光などの分野で七つの実証事業を採択した。1実証事業につき上限150万円を目安に補助し、来年2月まで検証作業が行われる。

 苫小牧市内で30年以上の歴史を持つ学習塾のトップゼミ青葉塾(日新町)は、すららネット(東京都)が提供するAI活用の対話型デジタル教材を拓勇東町の教室で導入。子どもたちの学力向上に向けて学び方をデータ分析し、その効果を検証する。

 苫小牧のアイスホッケー実業団チーム王子イーグルスは、スポーツに特化したマーケティング企業「プラスクラス・スポーツ・インキュベーション」(東京都)と共に、インターネット上のコンテンツを使って集客事業に取り組む。11月に白鳥王子アイスアリーナで行われるホームゲームをターゲットに進めていく。

 プラスクラス社はグランドホテルニュー王子とも連携。陸上を中心に、苫小牧がスポーツ選手の練習拠点に適していることをアピールする映像制作も手掛ける予定だ。

 北日本広告社苫小牧支社は、法人向けITスキル研修のノウハウを持つキラメックス(東京都)と社員向けのプログラミング教育に取り組む。検証結果を共有し、地域内でIT人材の底上げを進める考え。苫小牧工業高等専門学校もキラメックス社と連携し、市内小中学生の冬休み期間にプログラミング学習に関するイベントを開催する。

 また、市内拓勇西町の萠運輸と北日本広告社、苫小牧総合経済高校マーケティング部は、ネット上で広く資金調達するクラウドファンディングを使った市場調査を行い、新規事業のリスク回避方法などを探る。

 同事業を所管する市政策推進課は「多分野の実証事業を採択したことで今後の広がりが期待できる」としている。

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