苫小牧市内で活動するマーチングバンド3団体が9月下旬、札幌市で開かれたマーチングの全道大会を勝ち抜き、全国大会に駒を進めた。全国行きを決めたのは、駒大苫小牧高校吹奏楽局、苫小牧駒沢大学マーチングバンド部、社会人バンド「マーチングバンド・ザ・トマコマイ・カスケーダーズ28」。それぞれ、大舞台に向けて意気軒高だ。
全道大会は、9月23日に真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(札幌市南区)で開かれた第37回北海道マーチングバンドフェスティバル(日本マーチングバンド協会北海道支部主催)内で実施。7団体がエントリーし、駒大苫高と苫駒大のチームは30メートル四方の広い場所で演技するマーチングバンド部門、カスケーダーズは18メートル四方の舞台上で行うマーチングステージ部門に出場した。
マーチングバンド部門の全国大会は12月に埼玉県さいたま市で、マーチングステージ部門の全国大会は2020年2月に横浜市で開かれる。
6年連続、14回目の全国行きを決めた駒大苫高吹奏楽局が掲げる今年のテーマは「探偵の葛藤」。探偵を主人公としたアニメやテレビドラマシリーズなどのテーマソングを組み合わせ、犯罪に手を染めた人間の心の闇と向き合う人物の内面を演奏とパフォーマンスで表現した。
部員は1~3年生の88人。別の吹奏楽コンクールとの兼ね合いもあり、例年よりも練習期間は短かったが気迫のこもった演奏が審査員らに高く評価され、高校と一般団体の中で最も優秀な演奏、演技をした団体に送られる会長賞も受賞した。
全国大会で、部員たちが目指すのは10年大会以来9年ぶりとなる金賞。ドラムメジャーとして指揮する大髙あゆみさん(3年)は「さらにレベルアップして本番に臨みたい」と意気込みを語る。
苫小牧駒沢大学マーチングバンド部は全道大会で「トップ・オブ・ザ・ワールド―頂への道」をテーマに、8分間のマーチングステージを展開。同大の学生7人と、中学生~30代11人の計18人が「登山」を連想させる演奏、演技を華やかに披露した。
カラーガードのパフォーマンスや太鼓、鍵盤楽器、金管楽器で山登りの大変さ、登頂の喜び、雄大な景色を見下ろす感動などを表現。安倍瑞季部長(22)は「演技に力が入り過ぎて転倒する部員が出るハプニングもあったが、おおむね練習通りできた」と胸を張る。
4月から週6回ペースで練習を重ね、大会直前の2週間は休みを返上。全道大会も「通過点だった」と言い切る。全国大会に向けて「部員同士が意見を出し合い、全体の演技力アップに努めている。全国で金賞を取りたい」と意欲を燃やす。
16年に創部し、17年から3年連続で全国大会に出場。17年銅、18年銀と着実にステップアップしてきた。部員数不足が悩みで、18年からは一般市民も加入。松原佑輔監督(27)は「人数が少ない分、一人一人が責任を持って、ソロの気持ちで技術を高めたい」と話す。
苫小牧を中心に札幌、千歳で働く20~28歳の社会人16人で組織する「カスケーダーズ」は10年ぶりに全道大会に出場し、全国切符を獲得した。メンバー減少に伴う存続の危機を乗り越え、こつこつと練習を重ねた成果が出た。
蹴揚(けあげ)一誠代表(23)は「仕事をしながらの活動する難しさを感じる場面もあったが、続けてきてよかった。全国大会では100%の力を出し切りたい」と力を込めた。

















