苫小牧市は今年度も、資格を持ちながら現在は働いていない「潜在保育士」の掘り起こしや、保育現場とのマッチングを図る事業を展開する。認可保育所などに申し込んでも入れない待機児童を解消するため来年度以降も施設整備を推進する方針だが、施設数が増えることで保育士不足はさらに加速する見通し。今月1日に始まった幼児教育・保育無償化に伴う保育ニーズの高まりも予想され、1人でも多く担い手を確保したい考えだ。24、25の両日、市教育・福祉センター(本幸町1)で潜在保育士研修会を開催する。
市は子ども・子育て支援事業計画(2015~19年度)に保育施設の整備計画を盛り込み、計画期間内のゼロ化を目指してきたが共働き世帯の増加などを背景に毎年、新たな待機児童が発生。18年度末(19年3月1日)時点で待機児童数は前年度比63人増の186人、19年度も9月1日時点で、108人(前年同日比41人増)となっている。
こうした状況を踏まえ、次期計画(20~24年度)にも、保育施設の整備を盛り込む考え。今月3日に開かれた市子ども・子育て審議会で骨子案を示し、計画期間内に0~2歳児を受け入れる小規模保育施設を6施設、認定こども園を9施設新たに増やす方向性を打ち出した。
一方で、市内の保育現場の多くが保育士不足に陥っていることから、市は保育士資格を持っていても保育施設で働いていない人を対象に職場復帰をサポートする潜在保育士研修会を2016年度にスタートさせた。市内保育施設の採用担当者を集めた合同職場説明会「保育のお仕事ナビ」も合わせて実施。両事業の参加者は延べ128人に上り、23人の採用に結び付いた。
24、25の両日、市教育・福祉センターで開く今年度の潜在保育士研修会では、専門の講師から最新の保育事情や保護者とのコミュニケーションの図り方などを学べるほか、現役の保育士と語り合える時間も設ける。25日午後2時半から「保育のお仕事ナビ」(申し込み不要)を実施する。
市こども育成課は「少子化で子どもの数は減り続けているが、幼児教育・保育無償化で今以上の保育施設数が必要となるのは確実」と指摘。それぞれの生活環境に合わせた柔軟な働き方を取り入れる施設が増えているが、求人票だけでは分からないことも多いとし「まずは気軽に研修や職場説明会に参加し、保育の現場の実情を知ってもらえれば」と話す。
研修への申し込み、問い合わせは市こども育成課 電話0144(32)6378。
















