苫小牧市中心部の商店街で、店主らが専門知識や技術を客に教える「とまこまい得する街のゼミナール(まちゼミ)」が市民の間で定着している。7年目を迎え、ここ数年は300人台のペースで参加があり、リピーターだけではなく初めて体験した市民からも好評という。今年は9月26日から今月30日まで開催中で、22店が健康や美容などの分野に関する39講座を用意。主催する商店街も気軽な利用を呼び掛けている。
まちゼミは、苫小牧駅前通商店街振興組合と苫小牧駅通中心商店街振興組合が中心街活性化を狙いに2013年から始めた。希望者は参加店に事前に連絡し、原則無料で受講できるのが特徴だ。
初回は13年2~3月に行われ、全30講座に190人が参加。16年の4回目は77講座に448人が参加するなど大きな反響があった。その後は300人台で推移している。
今年は9月下旬から始まり、参加者の反応も上々。今月11日に錦町の吉本仏壇店で開かれた講座は女性4人が受講し、吉本光国専務が「お仏具、お位牌(いはい)のまつり方」をテーマに、仏教の宗派によって必要な仏具の種類や考え方を伝授した。
参加者は「お供え物を下げる決まりはあるか」「線香を立てる数は何本が良いのか」など熱心に質問。市内明野新町の主婦佐藤光子さん(77)は「初参加だけど、知らないことが分かって得した気分」と笑顔で述べた。
同店は初回から講座を開いているが、近年は位牌や墓じまいに関する相談が多いといい、「分からないことがあれば気軽に相談してほしい」と吉本専務。地元ならではの身近さをアピールしている。
苫小牧駅前通商店街振興組合の秋山集一理事長は「新たな参加店もあり、中心商店街の情報発信につながっている」と意義を語る。
次回から利用者がより一層楽しめる要素を盛り込むことも検討中で、「商店街の良い所を知ってもらえるよう、フェイスブックなどのSNS(インターネット情報交流サイト)やパンフレットなどで各講座をPRしていく」と話している。
















